導入の背景と目的

東新工業様は今後を見据えた社内DXを推進するにあたり、インフラシステムのクラウド化を検討されており、その実現にあたって、「クラウド環境を立ち上げ、オンプレミス環境にある基幹システムを移行し、内製で運用されること」を希望されていました。

そこで、企画から導入〜運用まで幅広いクラウド技術実績のあるアジアクエストがご依頼を受け、東新工業様のクラウド環境整備と内製化支援を同時進行で行うプロジェクトを開始しました。

役割

アジアクエストは本プロジェクトにおいて、クラウド基盤としてAWSを採用し、下記のステップでクラウドの本格活用への取り組み開始を短期間で実現しました。

STEP1）クラウド環境全体のグランドデザインとシステムデザイン
将来移行するシステム全体を視野に入れながら、本番環境や開発環境の運用監視やセキュリティなど、あるべき環境の全体方針を整備、アーキテクチャをデザイン。

STEP2）基幹システムのクラウドサーバ新規導入
システム導入第一弾として、オンプレミス環境から移行を予定していた基幹システムを導入。クラウド環境を実際に利用しながらメリットや特徴を体感していただきました。

STEP3）Active Directoryのクラウド移行
システム導入第二弾として、Active Directoryのクラウド移行を行いながら、基幹システムやMicrosoft 365環境との連携。組織管理に強みを持つActive Directoryの利用方針を見直し、導入までトータルに実施。

また、これらのステップと並行して、導入したAWS環境をスムーズに活用いただくために、利用者向けにハンズオン形式でのトレーニングや困った時の技術アドバイザーなどの内製化支援を実施。お客様に寄り添いながら継続的なご支援を行っております。

導入による効果

段階を追ってシステムを導入していくことで、クラウドのメリットを身をもって体感いただくことができました。
スピード感を持ったインフラ環境の整備を行いながら、クラウド特有のセキュリティ対策や運用監視時の自動化など、お客様自身の運用負荷を軽減することができました。

今後の展望

今後もクラウド活用へ向けた推進は続いていきます。
第三弾として、拠点ごとに独自のルールで運用しているファイルサーバのクラウド化・統合化・Active Directory連携を予定しております。 ファイルサーバ統合化に伴い、ルールも統一していくことで全社的な利用しやすさ、横断的なデータの蓄積・活用を目指します。
また、各工場では活用しきれていないデータが多数存在し、これらのデータをどう有効活用していくかも今後の課題です。
アジアクエストは、東新工業様のクラウドバートナーとして、クラウド＋AIやOCRなどの新しい技術を活用する「生産工場の業務効率化」を意識した仕組みづくりを目指します。

お客様の声

今回アジアクエストとプロジェクトを進めていく中で感じたことは積極性です。当社にとって、AWSを利用したプロジェクトは今回が初めてという中、各AWSのサービスやシステムとの連携など分からない部分も多くありました。このような場合、用途不明なサービスの仕様等については、当たり前ですが、アジアクエスト様からは当社へは概要説明のみか、もしくは担当者個人での調査が普通かと思います。
ですが、アジアクエストでは実際にハンズオンを実施していただき、各サービスがどのような挙動をしているのか理解でき、また、不明点や実現したいことなど積極的にこちらにアクションをしていただいたりと、「接しやすい環境を作ってくれているんだな」というのが伝わってきます。
ファイルサーバのAWSでの構築も控えており、技術サポートを利用して内製化をさらに進め、そのノウハウをもとに今後の業務効率化・事業展開を推進していきたいです。

東新工業株式会社　横浜工場
総務部
三道 隆真