導入の背景と目的

パスロジ株式会社様は、セキュリティソフトウェアの開発・販売を行うソフトウェアベンダーです。パスロジ株式会社の提供するPassLogicはデバイスレス・ワンタイムパスワードなどによる二要素認証、シングルサインオン、アクセスコントロールなどを実現する認証プラットフォームです。

パスロジ株式会社様では、企業のテレワーク化によるログイン時のセキュリティ強化とクラウド化のニーズの高まりにより、PassLogicのクラウドサービス化が求められていました。

PassLogicクラウド版の提供により、お客様自身でサーバ環境を用意する必要がなく、稼働後のサーバ運用も不要となるなど様々なメリットがありました。

インフラ基盤としては、パフォーマンスや耐障害性、セキュリティ面などサービス品質を担保するとともに、コストを抑えながら拡張性にも優れたAWSを選定しました。

役割

PassLogicに関する技術的な知見があり、AWSに関する設計・構築実績をご評価頂き、当社にご依頼を頂きました。
当社はPassLogicクラウド版のインフラを構築するにあたり、アプリケーション仕様、サービス要件などからAWSをご提案。要件定義から設計、構築、運用までを一貫して対応しました。

PassLogicクラウド版のサービス要件に合わせてロードバランサなどのネットワーク、およびEC2を設計、構築。システムの異常を早期発見、対処可能とするためCloudWatchによる24時間365日のリソース監視、障害監視を導入。セキュリティ対策としてWAFの導入の他、Inspectorによる定期的な脆弱性スキャン、1クリックでInspectorのレポートにアクセスできるようLambdaで通知メールを生成する仕組みなどを構築。更に、災害対策としてS3レプリケーションを利用し、東京リージョンで生成したバックアップデータを大阪リージョンに遠隔地保管しています。

導入による効果

PassLogicクラウド版の提供により、お客様のニーズに対して迅速にサービスを提供可能となりました。
インフラ面ではAWSを利用することで高い拡張性と対障害性、迅速な機能追加の他、Inspectorを利用したサーバの脆弱性調査などによりセキュリティ面も向上しています。さらには運用負荷を軽減することに成功しました。

今後の展望

今後はPassLogicクラウド版のサービス提供に関する運用性、セキュリティのさらなる向上を実現していきます。
また、PassLogic販売パートナーとして、PassLogicを利用したお客様の認証システム強化、販売強化に貢献します。